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2010年02月13日
こんな学生生活を送りたかった!静かな熱に浮かされる、蕩けるような夏の恋。 1巻目の「夏の前日/吉田基已」

夏の前日(1)/吉田基已
| オススメ度: | ★★★☆☆ |
| 俺これ好き度: | ●●●○○ |
| 万人向け度: | ◆◆◆◇◇ |
| マニアック度: | ■■□□□ |
芸術大学に通う学生と、バイト先で出会った和服の年上女性と。ある夏の日に出会い、一夜をともに過ごした二人。芸術家の卵と見守る大人のオンナという図式で送る、もどかしくも激しい恋のストーリー。
なんつーかこう、「俺はこういう学生になりたかったんだー!」というような、大人になって振り返る理想の青年像と言いますか。ぶっちゃけると、おっさんになっても願い続けたい童貞妄想を形にしたような1巻目。
しかし話としては、この恋の行方も平坦ではなさそうで……。
芸大に通いバイト暮らしの主人公・青木哲生。画材屋でのバイト中、とある画廊の店長の、藍沢晶と出会う。
和服に日傘という出で立ちの晶に何故か気に入られた哲生。そしてある雨の夜、なかば晶が強引に誘う形で結ばれる二人。
その日から互いに求め合う関係となりながらも、恋の姿勢としてはどこかぎこちなく危なっかしい二人の関係。
そして哲生には目の端で姿を追うだけの気になる女の子もおり、また画家を目指す自分と、晶に嵌り込んでいく自分との葛藤もあったり。
無愛想で人付き合いも不器用で、絵を描くことだけに正面から向かい合いながらも、自分の未熟さにいら立ちを覚える哲生。そんな彼に突然できた年上の彼女。その唐突な恋に対する戸惑いと喜びと、そして大人になりきれない自分に対する、青年期特有の怒りや腹立ち、焦りや悩みを抱え。
そしてこんな哲生を全面的に受け容れ、優しく包む晶。
描かれているのは、割とシリアスでしっとりとした青春の恋愛なんですが「そこらのなんでもない若者に、突如現れた年上のイイ女が一方的に惚れてきて、若者の思うままに肌を重ねる」てぇのがもう、ちくしょうこの野郎、と羨ましいわけで。
しかし悩み多き若者はこんなによく出来た彼女がいても何かと迷うわけですな。
ねちっこいベッドシーンが印象的だったり、晶の存在がもう女神もかくやというくらいによくできた女性だったりと、なんかもー都合が良すぎるだろうと思わせるものの、20代を過ぎて迎える猛々しくも青臭い若者の姿に「おおいに悩みやがれ」と厳しく見守りたいような目線になる作品。
どのみちこの恋、このまままっとうにうまくいくわけないしなー。哲生の気になる女の子がどういう位置付けになっていくのか。先行きはまだ見えません。
(1巻目レビューの概要と、採点基準はこちら)
投稿者 bird_chief : 2010年02月13日 23:52
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コメント
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投稿者 teppei : 2010年11月26日 17:38
